代表ブログ

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代表・矢野久幸のつれづれ。

2010.01.17

裏技。

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耐震等級をアップする場合、主たる壁に入れた筋交いの倍率を上げる
方法が最も手っ取り早いです。
もちろん建物全体のバランスを考慮しながら上げていきます。
建築基準法では筋交いの強さは最高で「倍率5.0」と決められています。
しかし、以前このブログでも書いた事がありますが、桧の柱や太めの筋交いを
使用すると実際には「倍率5.0」以上の壁強さになります。
45x90たすき掛けで「倍率4.0」
それに構造用合板9mm以上を足すと基準法上は上限の「倍率5.0」ですが、実際の
壁強さは「6.5」となります。
6.5や7.5以上にすると、その部分に集中して基礎や梁に大きな
地震力(引き抜き)がかかります。
なるべく、「5.0」以内にしてバランス良く配置したいものです。
ただし、納まりを考慮すると「5.0」かっちりとする事が中々できないのが現状です。
「設計性能評価」や「長期優良住宅」の申請を出したことのある設計士の
方はこの辺で苦労していると思います。
そこで、裏技です。
本来、厚床に使用する構造用合板24mm以上を床勝ちで壁に
使用して「倍率5.0」かっちりにする方法があります。
「床勝ち」なので断熱材の納まりやその後の造作の施工性も良いです。
JBN監修の長期優良住宅マニュアル(建材編)に施工方法など詳しく載っています。
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