2008.06.10
耐震改修工事
高知市 大津 K様邸
高知県では昭和56年5月以前に建てられた家の耐震改修を薦めています。
国、県、市町村から耐震設計、耐震改修に補助金が出ます。
耐震改修工事と言っても、ただ単に筋交いを入れた耐力壁をあちこち増して
「 強くしました 」では ダメです。
建物の重心と剛心のバランスを考慮しないと地震の時に場合によっては弱い家になり、
逆効果の結果になるので要注意です!
まずは精密診断をして家の強さを把握し、適切なところに必要な耐力壁を設けて、
結果的に強くてバランスの良い家を造らなければいけません。
また、新築の壁量計算をするときも4分割法より偏心率法で強さのバランスを見たほうが、より正確な数値が出ます。
強くした壁の柱を構造金物で補強するとき、N値計算で柱が大きな引き抜き力を負担するときがあります。
現状の基礎では引き抜き力に耐えられない場合には構造設計をして、基礎が引き抜き力に耐えられるように補強をしなければなりません。
高知市 大津 K様邸では国、県、高知市から設計で20万円、工事で60万円の補助金を受けて、耐震改修工事をしています。
*耐震工事が完了して、評点を1.0以上にすると、税金の控除・減額や地震保険料の割引などが受けられます。