2019.03.19
気密測定。
カテゴリ:現場リポート
ブルー鈴木です。
昨日、四万十町 「ayumu-house」の気密測定を行いました。
当社では気密測定器を自社で構えていて
気密測定士の免許も持っていますので
委託をせずに自社で測定する事ができます。
ここ数年、お家のスペックを数値で表し、
お施主様に分かりやすくお伝えすることを
心掛けております。
気密測定は断熱材の壁内結露が発生しない事を
確かめる為に行う事が最大の目的です。
気密測定の方法は、給気口・排気口などはテープで目張りをし、
外部の風を受けにくい窓(向かい風等の影響が少ない)に
機械を設置し、測定を行います。
測定時に注意していることは、その日の風向きや風速です。
ファンで排気する方向に対して向かい風だと
正しい数値が出ない時がありますので、
できる限り風が吹いていない日や影響の少ない窓の位置で
測定する様にしております。
測定方法は減圧法で行います。
減圧法とは、建物内の空気をファンで強制的に排気し
建物内部を負圧にすることで、建物の様々な箇所に開いている
小さな隙間から空気が入ってきます。
その小さな隙間の合計面積が実際のお家の述べ面積に対して
どれくらいあるかを測定する方法です。
気密測定で建物の相当隙間面積を算出し、
その面積が小さいほど気密が良い家になりますが、
断熱性能としての気密を考えた場合、相当隙間面積は2.0以下、
計画換気を考えると1.0以下を目標とすべきです。
矢野工務店ではC値=1.0以下を目標としております。
それぞれの土地の条件や日の当たり方などに合わせたプランを行いますので、
開口部の形状やサッシ本体の性能によっても変わってきますが、
当社標準的なC値は0、4~0、8としております。
「ayumu-house」の測定結果は、C値0.42でした。
良い数値が出たと思います。
測定後は報告書を作成し、お引き渡し時に高気密住宅での注意事項を
ご説明させて頂き、合わせて報告書にも同じ内容を記載してお渡ししています。
今後も全棟気密測定を行い、もっと技術を熟練させて行きたいと思います。